ご相談の電話がありました。55〜60歳くらいの女性の方でした。
お客様「女の子が生まれたので、おばあちゃん(86歳)が、桐の木を10本ほど植えて、嫁入りの時にはそれで箪笥を作ればいい。箪笥にするには、指物大工に頼めばいい。と言ってますが、そういうもんでしょうか?」
私「「確かにそういうのは、戦前の風習にはありましたが、現在は桐を植える場所もなく、ほとんどの人はやりません」
お客様「山を持っているから、桐を植える所はあります」
私「桐を箪笥の材料するには、枝打ちをちゃんとしないといけないです」
お客様「それは、なんとかやれると思います」
お客様「それはいいとして、指物大工って、どこにいますか?」
私「指物大工とは家具を作る職人のことですが、指物大工の誰もが、桐たんすが作れるというものではありません」
私「それより難関は、桐が大きくなって製材所に運び込む際に、切った桐材を、どうやって車に積むかということです。道の側ならいいのですが、そうでない場合は、人海戦術で運ぶしかないです。桐は軽いと言っても、それは乾燥した後の話で、生木の時は水分をたっぷりと含んでいる為にとても重いです」
私「いままで、自分のところにある桐で、箪笥を作ってくれという依頼が何度がありました。どれくらいの箪笥ができるかの材積計算、製材してからの乾燥、また他の桐材と混ざらないようにするという桐材の管理が結構たいへん。結局、新品を作る程度の価格となってしまいました。自分ちにあった桐材で作られたという桐たんすは、格別だとは思いますが、桐材を提供したからといっても、そう安くなるというものでもありません」
お客様「おばあちゃんに、話てみます」
と、電話は終わりましたが、仮にご注文となっても、いまから桐を植えたにして20〜25年先の話ではあります。
お客様「女の子が生まれたので、おばあちゃん(86歳)が、桐の木を10本ほど植えて、嫁入りの時にはそれで箪笥を作ればいい。箪笥にするには、指物大工に頼めばいい。と言ってますが、そういうもんでしょうか?」
私「「確かにそういうのは、戦前の風習にはありましたが、現在は桐を植える場所もなく、ほとんどの人はやりません」
お客様「山を持っているから、桐を植える所はあります」
私「桐を箪笥の材料するには、枝打ちをちゃんとしないといけないです」
お客様「それは、なんとかやれると思います」
お客様「それはいいとして、指物大工って、どこにいますか?」
私「指物大工とは家具を作る職人のことですが、指物大工の誰もが、桐たんすが作れるというものではありません」
私「それより難関は、桐が大きくなって製材所に運び込む際に、切った桐材を、どうやって車に積むかということです。道の側ならいいのですが、そうでない場合は、人海戦術で運ぶしかないです。桐は軽いと言っても、それは乾燥した後の話で、生木の時は水分をたっぷりと含んでいる為にとても重いです」
私「いままで、自分のところにある桐で、箪笥を作ってくれという依頼が何度がありました。どれくらいの箪笥ができるかの材積計算、製材してからの乾燥、また他の桐材と混ざらないようにするという桐材の管理が結構たいへん。結局、新品を作る程度の価格となってしまいました。自分ちにあった桐材で作られたという桐たんすは、格別だとは思いますが、桐材を提供したからといっても、そう安くなるというものでもありません」
お客様「おばあちゃんに、話てみます」
と、電話は終わりましたが、仮にご注文となっても、いまから桐を植えたにして20〜25年先の話ではあります。