15e6588e.jpg私らは、桐たんすを、運ぶとか移動するのは日常ですが、普通の方は、慣れないことも あってか、ちょっと移動するだけでも、ハアハアフウフウと、めちゃめちゃお疲れにな ったりします。中には、腰を痛めたりする方もあります。

今回はプロが教える、家具(たんす)ラクラク移動法です。

まず、たんすを触る前に、手をよく洗いましょう。汚い、お手手ではいけません。 汗かきの人は、腕の部分が直接たんすにあたらないように、長袖がよろしいかと。 なお、手袋するなら、白いゴム付きものをお勧めします。

さて、移動する場合、最初にやるベキことは据える場所までのルートの確保です。 玄関の植木とか、履き物は、なるべくどけておきましょう。ドアもとれるようでしたら、とっておきましょう。額、蛍光灯等の突起物も確認しておきましょう。

壁にぶつけないコツは、直角直角に曲がって進むことです。円弧のように曲がると、たんすを壁に当てやすいのです。角に来たら戦車のように接地旋回で直角に曲がるのです。

玄関から入れる場合は、家具用布団(古い毛布を2枚重ねで代用できます)を、敷き、台車から引きずり降ろします。家の中は、その布団ごと、ズリズリ押していきます。少々の段差も、たんすを傾けて乗り越えていきます。曲がる所は、直角直角です。

据える場所まで、移動したら、毛布を取りますが、かかえる必要はありません。まず、片方にぐっと、たんすを傾けます。そして下に引いている毛布を、できるだけかき出します。そのあと、反対側に傾け、残りの毛布をかき出します。あと、たんすを少しずらして、据付完了です。ずらす際に、できるなら、床を痛めないように、少し浮かしながら据付ます。

この方法は、家具(たんす)以外の重いものを移動したりするのにも重宝しますよ。

総桐箪笥和光(桐たんす百報)