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本日5月8日はお釈迦様の誕生日。この日は、毎年お参りしています。でも、門徒でもなく、信者でもありません。

お釈迦さまのあるお寺は、福岡県は瀬高町にある清水寺。そこの三重の塔の中にあります。ご開帳は年一回、5月8日のみなので、その存在はほとんど知られてません。そこのお釈迦様、実は私のおやじの作なのです。

なんで、お釈迦さまを彫るようになったかが、聞いてビックリでした。自転車で約1時間ほどかかるお寺に、ひょいと出でいった親父。もちろん、信者でも門徒でもありません。一度も面識のないお寺のご住職に会って、何か彫らせて欲しいと言ったそうです。でも、そのご住職もエライ、なんかピンと来たのでしょうね。実はここの三重の塔には、以前お釈迦様があったのですが盗難にあい、いま空なのです。できれば、そこのお釈迦様を彫っていただきたい」ということだったと、聞きましたが、ほんとに呼ばれて行ったかのようでした。

日を改めて、据付場所の確認に、私も一諸に三重の塔の中に入り、ついでに最上階まで昇らさせていただきましたが、そこから見る眺めは素晴らしく筑後平野が一望。いまは立ち入り禁止で、あがれないのですが絶景でした。

さて、彫るとなって材料探し、そしたら材料屋さんが、そういうことならと秘蔵の材料、それもお釈迦様の聖地インドに由来のあるものを。素晴らしいクス材を提供されました。彫り上がったら、なんと胸元は木目は左右対称にふっくらとでてきてビックリ。

目線が結構下向きだったので、なんでこんなに下向き?と私が言ったら、5mくらい上に上がるから、下から拝むと、ちょうど目線が会うと、言われ、実際、三重の塔の中に納めたら、まさにそのようになってました。

ノミ入れ式では、ご住職から彫るのでなく彫り出して欲しいと挨拶がありいい表現だな〜と感心したり。完成して奉納。たくさんの門徒の方が我先に拝みたいと来てありました。その数日後開眼式が改めて行われました。

数ヶ月後、親父と私ででかけ、お釈迦様と台座の間に、材を乾燥させる為に5センチ程度の角材を引き込んでいたものを、そろそろ取ってもいいだろうとお寺に伺ったところ、三重の塔は寺のものではありますが、火災・盗難にあったこともあり町の管轄となっているので、すぐ開けられないということで引き返したことがあります。最初に三重の塔に入った時は、特別に町の方を呼ばれていたのでした。

写真は本日の撮影してきたものです。5月のさわやかな風が吹く中、いままで一番、お参りが多かった気がします。