WS-13桐たんすを配達して、よく聞かれるのが防虫剤のことです。

桐材自体には虫は付かないのですが、衣類には虫が付きます。その為、桐たんすにも防虫剤はお薦めしています。

外出した衣類には、虫が付いてくる場合があります。衣類の汚れやシミなどはクリーニングして落としておくことや、虫の卵を殺すためにアイロンをかけてから衣類をしまうなどの注意も必要です。しかし、それを知らずにタンスにしまい込んだ為に、あとから虫が成長したり繁殖したりして衣類を喰ったりします。その為、防虫剤は必要。

でも、注意することがあります。それは、種類の異なる防虫剤を併用すると、お互いに影響しあいガス状にならず、液体となって、衣類にシミがついたり変色したりすることがある、ということです。くれぐれも種類の異なる防虫剤の使用はしないで下さい。


【防虫剤の種類と注意点】
・エンペントリン(ピレスロイド系)
防虫剤特有のニオイがなく、唯一ほかの防虫剤と混ぜて使えます。持続期間がわかりにくいという欠点もあります。(最近は色により交換時期の目安が解る物が有る)銅を含む金属製品(真ちゅうなどのボタン)は黒く腐蝕してしまいますので注意が必要です。


・ナフタリン
防虫効果がゆっくりと長く持続するので雛人形などの比較的長期保管するものに適しています。塩化ビニール製品には使用できません。パラジクロルベンゼンと樟脳の併用は避けましょう。


・樟脳(しょうのう)
和服等によく使われます。香りに特徴があるのでわかりやすいでしょう。防虫効果はそれほど高くは無いですが直接触れても服を傷める心配はほとんどありません。金箔などには、直接触れないように注意が必要です。パラジクロルベンゼン、ナフタリンとの併用は避けましょう。


・パラジクロルベンゼン(パラゾール、ネオパラエース)
効果が早く、防カビ効果もありますが効果はやや短めです。早く効き目が広がるので、虫のつきやすい衣類に適しています。スチロール製や塩化ビニール製品、人形、金・銀・ラメ糸の保管は化学反応を起こす事がある。また、夏や暖房使用等、高温での使用には注意が必要です。ナフタリンと樟脳の併用は避けましょう。

それと、パッケージに記載されている使用量を守って使用することです。入れすぎると、タンス内で、結晶化する場合ありますのでご注意。

参考(エステーFAQより)
(使用目安) 50リットルの引き出しにはムシューダ引き出し衣装ケース用を2個。
(計算例) 引き出しの場合、容量の計算方法。
(83cm×40cm×15cm)=49800を1000で割るとリットル数が計算できます。