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再生したものですが、木目が珍しい珠杢というもの。しかも、大きな樹をリンゴの皮のようにスライスしたロータリー突きによるもの。厚みは0.3mmの突き板と呼ばれるものを貼ってありました。所々ハゲテいるところもあるし、キズのある所も。これは難物です。

そのままカンナで削ると、表面は平らでないので0.3mmの厚みでは削り取られるところと、そうでないところがまばらになります。とりあえず、突き板屋さんに、同じような杢目がないか確認したところ、貼り替える分は、なんとかあることが分かりました。

でも、貼り替えたら、本来の杢目ではなくなり、かなりイメージが違うものになるのは確か。それで、カンナで削るのは止めて、すべてペーパー作業に変更。ただ、キズとかあるので、それがなるべくなくなる程度で、扉から、引き出しから、細心の注意を払って丁寧にペーパー作業。

しかし、一部では下地が見えてしまったところも。全体からすると1%程度。あとは、塗装の腕で、下地が見えたところは、杢目を描く方法で仕上げさせました。結構手間が入りましたが、職人技が光った逸品として仕上がりました。

写真の上2つが再生後、下2つが再生前です。
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